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私のスケッチ旅行 - 藤本 元明 -

旅行に出かけるときに、F6のスケッチブックを忍ばせて、15分から40分程度の時間に早や描きのスケッチをします。特に、風景画を作品にすることがないため、スケッチを念入りに腰を落ち着けて描くことはしません。したがって、自分から計画して出かけるのは、不得意です。

私のスケッチは、「ダーマトグラフの黒」を使って、明暗を主体に早く描くことを主体にしたものです。以前に朝日カルチャーの講座で、網干慶四郎講師から指導を受けたものです。

講師のいわく、「景色を吟味している間に、光と時間をむだにしてしまう。今いる位置から四方を眺めれば、すべて絵画の対象になるものだ。数多く描くうちに、構図や取り上げる対象が自然と分かってくるものだと思う。」と。これは、細かくチョコチョコ描く癖のある私に、大変適切なアドバイスとなりました。また、スケッチブックがF6なのは、片手にスケッチブックを立てて描く対象に伸ばすと、それが描く範囲になると、教わったもので、努めて実践しています。

透明水彩絵具を持参しますが、現場で色を載せることは少なく、宿舎に帰ってから彩色することが多いです。でも、念のため150ccのボトルに、水を用意はします。これは、筆を洗うというより、微妙な色彩のところの色をチョッと記憶のため、おいておくもので、画面全体を塗ることは少ないです。また、現場の写真は、念のため撮っておきますが、自分の見たときと色が異なることが多いので、あくまでも参考程度。

子供の成長する過程では、旅行で写真を撮り、アルバムに整理していましたが、彼らの独立後は、旅行での写真は極めて少なくなりました。代わってスケッチブックが記録として、夫婦の資料に変身してきました。写真の一瞬の記録も大事でしょうが、じっくり観察したスケッチが、自分の記憶を鮮明に呼び起こします。

スケッチのための旅行、あるいは写生会は、他で計画されたものに便乗して、参加することはあります。ただ、旅行の中でスケッチに割り当てる時間が多いという感覚で、日常の生活から違う世界に触れるのが楽しみなのだと思います。

スケッチを描くのは楽しいのですが、何か目的を決めて描くのはどうも性格的に合わないのでしょうか。

 

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