日立美術会
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私のスケッチ旅行 - 三村 実男 -

絵のグループとして取手・安孫子・柏の3つのグループに属しており、各グループ共に毎年一泊スケッチ旅行がある。場所としては山では裏磐梯・妙高山・上高地など、海では南房総に行った。
小生も多くの旅行に参加企画し、必ず下見に行き、全体の計画を立てることにしている。スケッチ場所の候補地は4ヶ所ぐらいでトイレ・食事・交通の便を確認しておく。スケッチ当日は天候に恵まれれば大成功であり、日の設定が一番大事である。春は梅雨前の5月の第4週迄、秋は10月の第4週位で、これより遅いと寒くなる。

いよいよ旅行に出発すると、まずスケッチの候補地を案内し希望の所でバスを降りてもらい夕方回収に回る。従って時間の節約のため昼食は弁当を配ることにしている。
宿に帰ると必ず別室に懇親会場を取り、お互いの交流を計る事にしている。カルチャーセンターで長続きする秘訣は仲間同志が仲良くなる事のようであり、親睦が一番重要である。夕食後は短時間であるが講評会を別室に集まって開催することにしている。

小生はスケッチ旅行に参加した以上、F10サイズのキャンパスに油絵を完成させることにしている。従って下見に行った時や、行かなかった時でも現地の資料や写真を参考にしキャンバスが画用紙に下絵を描いてゆき、現地で極力、油絵に仕上げることにしている。

スケッチの場所の選定であるが、海は漁港や漁船が対象になりなり勝ちで限定され評判が悪く、山の方が人気がある。時期としては信州高遠の桜のスケッチでは、満開を狙って日を決め、これが当り現地で大変混雑はしたがグループの仲間に満足して貰い、その後の高遠市の支展で入選した思い出がある。

海外には、柏のNHKカルチャーセンターで南フランス・プロバンスに先生と1週間のスケッチ旅行をした。それから絵の雑誌「一枚の絵」の著名な画家が参加する一泊スケッチ旅行に雪の飛騨高山と帝国ホテル一泊の上高地に行き、画家の画き方、意見などを聞き大変参考になった。

スケッチ旅行は小生の絵の作品の源泉である。

日本の山・穂高岳と焼岳

 

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