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第50回日立OB美術会展 立見先生研究会感想記
2012.4.6  粕谷栄治

立見先生は多忙で前日も地方での研究会があり、お疲れのところ現地から朝早く起床され研究会に来て頂き、凡そ3時間にわたり熱心なるご指導を賜りました。

今回の研究会への申込は、出品者の凡そ60%にあたる62名であり、この研究会が会員にとって魅力ある時間になっていることは確かのようだ。
これは偏に立見先生の絵に対する的確なご指導の賜物と感謝したい。

以下、メモを纏め若干の感想を述べて見たい。

研究会での先生の講評の概要を以下4分類した。

1)『制作上での共通のポイント』は明日から使えるものを集約した。
2)色彩については、逆光の中の色彩問題である。前回、『逆光の絵』は影の中の明るさを研究すると色彩の勉強になると指導を受けた。
今回も多くのご指摘を頂き影・背景の色が上手く描けると主題が良くなり、全体の出来に大きな影響を与えることを具体に作品で教えられた。
もう一点は、赤色についての話題作が多かった。赤色がプラスに働いている作品、マイナスの例について個々にご指導があった。
赤、黒、白等は上手く使うと絵を引きたてることになるので研究が必要のようだ。
3)『構図』について
4)『モチーフ』先生の指導によりテーマを絞り毎回進化している会員も増えてきたので、これからの作品が楽しみだ。

以上に分けて見ると、構図やマチュエールについての問題が見えてこないのは筆者の勉強不足と反省し次回には研究会に臨みたい。
また、全体の評価はどうだったのか会員から聞かれたが特に伺っていないので何とも言えないが女性の作品に対する評価がよかったように受け取った。前回は、長老の作品に元気があるとおっしゃられていたように記憶している。若い?男性も頑張りましょう。

1.制作での共通のポイント
@ 『地面』は一番難しく神経を使うところだ。面積が多いので重量感がほしい。
A どうするか解らない時は、すぐ直さないで一晩、二晩おいて直すとよい。
B 写真で描いても写真を生かすことが大切で人物の動きがよく表現できている。
C 静物画は『対象物の置き方』が重要で絵の出来具合がほとんど決まる。
D 画面からはみ出し絵を大きくしている。
E 嫌いなもの(不得意なもの)は描かないのも一つの方法だ。
F 桜が描きたいのなら、緑の中の『山桜』を描くと良い。
G 対象物に愛情を持って見つめると良くなる。
H 脇役に自分の気持ちを入れる細かい演出が深みのある絵にする。
I 風景画では人物の顔に表現を入れると調和が崩れ生きてこない。物体として描く。

2.色彩について
@ この絵の中で赤が3か所に入り、草むらのかたまりの緑とバランスよく大成功だ。
A 赤い空と緑が調和している。
B 赤が強烈すぎて、他の風景が損をしている。
C バックの赤はきつい。テーブルの緑に力を入れるとよい。
D 近景の彩度を少し落とす等見直してみる。
E 山の色合いが爽やかだ。
F 自然のエネルギーが山、空、緑にあり色の強い元気な絵だ。
G いちじくのあるテーブルの汚れた色が面白い。
H 田に湿り気と映る空の色に一部綺麗な色がほしい。
I 池の色(グリーン)よい。
J 色彩のぬくもりがある。ブルー系の色が随所に入り、逞しさを表現している。
K 手前が漠然としていて抽象のセンスある。
L バックを明るくした方が力強い絵になる。
M バックの花に明るさを入れると花が生き生きとしてくる。
N 対象物の背景に描かれた花の色彩に変化がほしい。
O 奥の暗い部分にも明るさがほしい。
P 背景が曖昧模糊の所があると深みがでる。
Q 人物が良い位置に入っている。バックにもう少し自然を入れると、人物が柔らかくなる。
R 花のバックに紫色、黄色のバランスがとれた絵。花も柔らかく描けている。
S 桜は影の部分が美しい。重みのある影と光があると良い。
21 水の表情が良く描けている。
22 雪景色は、空を暗くすると、人物が生き生きとする。

3.構図について
@ 主体の山が立体的で色彩が豊か、我々を見守ってくれている絵だ。
A 焦点が『猫と窓』になっている。色彩のコントーロール主体で人物の内2,3人にスポットをあてるようにする。カラフルな絵だ。
B 独特の作品。自分の姿が上半身になっているが全身の方がよい。
C 遠景の山、面白く奥行きもある。
D 構図が良い。紙袋の細い線も生きている。
E 今まで自分で構成していたが原点に戻り描き直す姿勢はよい。デフォルメ等演出も必要。
F 建造物の画面から本人の気持ちが出てきている、力強い絵だ。
赤と影のグリーンとの対比、コントラストの使い方よい。
G 風景画の中の静物画(花)、珍しい絵で面白い。
H 一番前の樹、表情もあり、風景の見方が面白い。

4.モチーフについて
@ 水彩から油彩に描いた絵:さわやかな絵だ。
A 音楽を色彩で表そうとしている発想は貴重だ。
B 描かれておるお子さんの親御さんは喜ぶでしょう。
C 絵にならない石畳がよく描けている。気持ちの良かったことが放出している。
D 水墨でこのような風景画を描いた人はいない。空の白も綺麗だ。
E 風景を造形している。
F 抽象絵画の中に震災の影が表現されている。
G 影に力を入れて成功している。石畳を細かく描いているが気持ちの優しさがでている。
H 身近な場所を描いた力強い絵だ。
I 紅葉に力が抜けて良い作品だ。
J 切り絵 50回展になるといろいろな作品がある。

以上


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