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展覧会

   

私の個展 - 粕谷 栄治 -

個展の楽しみは何といっても環境の良いところで作品を沢山並べて見ることができることです。 作品には一点一点懐かしい思い出があり、改めて見るともう少しこうすればよかったかと思い巡らすのも楽しいものです。また、ご来客の皆さんと絵を通していろいろと懇談でき、考えてもいなかったことをご指摘頂き大変勉強になることがあります。
前から、一度個展をと思っていましたので定年退職直後、国分寺でやりました。また、小学校時代のクラスメートが王子駅前の画廊(沙画夢)のオーナーで企画展をしてくれました。クラス会も同時に行い盛り上り楽しいものになりました。今年は、会場が(池袋オレンジギャラリー)広かったので油絵26点を中心にクレパス、水彩スケッチ等計41点飾りました。10号以下の作品は、未発表のものでクレパス・水彩等は20歳代の頃のものも並べました。古希を迎えた今年までに4回実行しました。楽しさがありますので皆様もぜひ一度は個展をお勧めします。 そこで参考になればと思い経験を纏めてみました。

1. 費用の主なものは、会場費、額購入又は借用費、搬入・搬出の運搬費、はがき印刷費、切手代等々です。
2. 個展用の作品は、風景画、静物画、人物画等々を楽しみながら選び点数を決める。
3. 画廊の選定用に、作品の額間(30p程度)を配慮して必要な壁の概算必要寸法を把握する。
4. 出品リストを画廊選定用、目録用、運搬依頼用、記録用の為に作る。
5. 画廊は交通の便利な1階が、一般の来客も多く入るし搬入・搬出のためにもよい。 また、画廊案内書で設備・条件等確認するが、同時に画廊の特別なサービスがあるかを聞く(新聞社への掲載、額貸与、展示作業の請負、画廊の地図登録済のはがき印刷会社紹介等)
6. 作品の展示レイアウトは搬入当日、効率よく飾るため絶対必要(微調整は当日)なので、作る。私の場合は、大きな絵を中心に、コーナーに花の絵を飾る。色彩の関連で配置する。モチーフで順番を考える等々楽しみながらレイアウトを決めています。
7. 来客との話題に入りやすいのでコメント入りの目録を作ることもいいでしょう。
8. 搬入・搬出方法を自分で行うときは、画廊付近の交通規則・規制を確認しておく。また、 委託するときには、搬入・搬出時間を守るように業者・本人お互いに徹底する。
9. その他印刷物等
案内はがきはパソコンで作るか専門会社に依頼(1000枚単位。500枚でも同じ価格)する。作品カード(キャプション)の用紙はマルチカードを用いパソコンで作成しています。礼状は早めに出すようにしています。丁寧なら手書きがよいでしょう 。

以上

 

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