「三年経過して」　-石川　良教-

満六十一歳で退職以来、三年経過。当初やることが決まらないまま毎日が日曜日の生活を開始。半年ほど様々な人達とお付き合いをし、先輩諸氏の経験話を聴いては自分の引退生活プランを模索。そんな中、某大学の特任講師の話に乗り、学生達の指導をしつつライフプランを考えたところ、自分流「シニアライフの五原則」に行き着いた。

その第四の原則が「二種類の趣味を楽しむ」こと。一つはスポーツで複数人と楽しみながら数値で結果が判るもの、他の一つは先々、老いた後も一人で楽しめ、かつ具体的な目標に向かって向上意欲をかき立てられるというもの。

こうして選んだのが、ゴルフと水彩画。水彩画は予想以上の展開で毎日が充実しており、弱かった右脳が刺激され新たな感動が得られる醍醐味を味わっている。現在四人の仲間達と研鑚し合っており駆け出しながらも各種グループ展に年六回ほど出品。七月には日立ＯＢ美術会に推薦いただき入会。とにかく、これからは何事にも決して頑張り過ぎず、気長にやっていきたいと思う今日この頃の私である。