「モンブラン」　-桑原　裕-

私が、欧州の最高峰モンブランを初めて描いたのは、二〇〇九年八月です。

この年、私は、その前年に続いて、モンブラン周辺をハイキングしました。実際には、二〇〇九年に油絵Ｆ三〇号に描いた二枚の景色は、モンブランそのものでなく、ドリュの絶壁を背景に、ハイキングする自分を描きました。

今年は「モンブラン直下」を描きました。油彩Ｆ二〇号です。

今回は本格的な登山をしました。海抜四四〇〇メートルくらいのところです。また、昨年、シャモニに着いた翌日にハイキングしたルートに「モッテ小屋」という小屋があり、あたり一面お花畑でした。この「モッテ小屋」も今年描きました。これも油彩Ｆ二〇号です。実際には、この「モッテ小屋」はドリュの大岸壁の最高の見晴らし台ですが、私の絵は、小屋とお花で埋まってしまいました。

来年は、モンテローザにも登るので、これも描きたいと思っています。そしてモンブランの頂上から見た景色も描くつもりです。Ｆ五〇号に描きたいと思っています。