二人の子供の子育てから少しずつ手が離れて40歳を過ぎた頃、ある絵画グループの絵画展を観に行きました。会場でクレムソンレーキの落ち着いた赤い少女の裸婦像が目に留まり、しばらく見入ってしまいました。それは現在ご指導いただいている渡辺三夫先生の作品でした。裸婦とはいえ清純なその絵に一目ぼれして、さっそく先生の教室へと通い始めて現在に至っています。子供の頃からの絵を描きたいという思いが現実になったのです。
小学生の頃に見た強いルオーの絵画、中学生時代のゴッホのひまわり、ビュッフェの絵画、三岸節子・・・展覧会めぐりを重ね、画風を真似て見たりしながら自分なりの絵を描いてきたと思います。ある方に「絵とは「艶」のある絵、色を豊富に使って色を作りなさい」と言われた言葉が私のキャンバスにたくさんの絵の具を重ね、描き続けて20何年、未だ続けていられるのはやはり絵を描く事や絵を見ることが好きだからなのでしょうか・・・
掲載した画像は1991年のスペイン旅行でとても印象に残ったシエラネバダ山脈を大好きなひまわりと共に描いた私のお気に入りの一枚です。