私の絵画 - 栗本敏正 - もともと絵が好きだった私が会社定年となり、良いチャンスと考え絵画教室に入門しました。今日まで3人の先生に教わりましたが一番印象に残っているのは最初教わった黒崎俊雄先生です。(約2年間)モデル、生物、屋外写生、あらゆる面で基本的なことを習いました。特に制作時間については20分、10分、5分と短時間で描く技法について訓練され、クロキーについては特に厳しく指導されました。
ある日「物事を描く場合線で描くのではなく物体(もの)として描きなさい」と言われ実際に3分間でモデルを書いて見せました。(最初筆で色を塗り後から輪郭をペンで描く技法)勿論色々な技法があり夫々の良い所があります。私は丑年で気が短い方なのでこの技法が気に入り以来今日まで続けて来ました。
数年前横浜市の日曜画家展に出品した事がありました。10号の作品で亡くなった福原さんからもっと大きく描いたらと言われましたが敢えて挑戦してみました。その結果は入選して、産経新聞社賞を頂きましたが、10号で入選したのは1点だけで、あとは全部20〜100号の大作が入選していました。最近どこの美術展でも大作流行りで私は抵抗を感じています。去年全国日曜画家展覧会が池袋のサンシャインで開かれ見に行きました。千点近くの応募者全員がF−10号で出品しており、こう言う展覧会もある事に考えさせられました。 <<第1回のリレー随筆へ 第3回のリレー随筆へ>> |